(1)転職理由を整理しよう
「転職」というとどうしても転職先の情報収集や面接に注意が向いてしまいがちですよね。しかし、転職活動の最初のステップは、「転職理由を整理」することから始まります。「なぜ、自分は転職しようと考えているのか?」ここを避けてしまうのは大変危険です。もしかしたら、前の職場への不満から転職を考えているかもしれません。しかし、そのマイナスな理由だけでは次の転職先も同じような原因でうまくいかないと思います。きっかけはどうであれ、転職というのは、自分が働く環境を変えて自分自身をより良くしていくステップアップの手段という位置づけが大切です。たとえば、「今自分がやっている分野を突き詰めていきたいから」というキャリアアップするための転職理由とか、「もっと家族との時間を過ごしたい」という家族優先の時間を作るための転職理由であってもよいと思います。転職とは、前向きな理由、目標があってはじめて納得のいく転職活動ができるのです。
(2)転職先の情報収集をしよう
看護師が転職先を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか。転職経験者の看護師の多くの情報入手先は、いろいろありようです。ハローワークやナースバンクを利用する方もいます。地域情報誌や新聞の求人広告などにも求人募集は出ていることがあるので、見逃さずにチェックすることがポイントです。意外ですが、ナース同士の口コミから情報を得るというケースも多いようです。また、最近では、看護師の転職支援サイトに登録する方も急増しています。看護師転職支援サイトを利用すれば、自宅にいながら全国どこの病院の情報でも探すことができます。自宅にいながら転職活動をリアルに行えるというのが人気の秘密のようです。本気で転職を考えているなら、看護師転職サイトで気に入った転職先が見つかったら、その病院や施設のホームページをみるだけでなく、実際に足を運んでみることをおススメします。看護師や職員の仕事ぶりや病院全体の雰囲気を肌で感じ、本当に自分に合った職場であるかの判断がつきやすいでしょう。
(3)応募書類を作成しよう
看護師の求人募集の中から自分の条件に合った勤務先を見つけたら、いよいよ応募書類を作成するステップにうつります。転職するためには、履歴書と看護師免許のコピーを提出するのが一般的ですが、職場によっては他にも必要な応募書類があるかもしれません。もしかしたら、過去に在籍した職場の在職証明書を求められることもあるようです。転職先が病院ではなく、一般企業の場合は職務経歴書が必要です。 このように応募書類は転職先によってまちまちですので、自分が転職したい職場は、どのような書類が必要であるか、前もってしっかり確認しておくようにしましょう。 また、応募書類を書くときは、丁寧な字でまちがいのないように書いてください。見落としやミスがあると応募審査の段階で落とされてしまう可能性があります。字は汚くないか、書き忘れ箇所はないかのチェックをお忘れなく! 募集先から連絡があれば、いよいよ面接となります。
(4)面接を行う
病院へ転職する場合は、試験はあまり行われず面接のみというケースが多いようです。面接でかならず聞かれることといえば、志望動機と退職理由でしょう。これらに関しては聞かれてもしっかりと答えられるようにしておくことが大事ですよ。また、今まで自分がやってきたことを振り返って、それが新しい職場でどのように活かせるか、ということを頭の中でしっかりと整理して伝えることが大切です。これができれば、緊張しがちな面接も安心して挑めるはずです。
(5)退職の準備をしよう
晴れて内定が決まりました。いよいよ新しい職場へ転職するわけですが、ここで忘れてはならないのが「退職の準備」です。円満退職へ持っていくためにもこの退職準備をスムーズに行うことが避けては通れない課題となるでしょう。 円満退職をするためには、業務の引継ぎは後任人事の人材補充のことを考えなくてはなりません。できれば、2ヶ月前にはしっかりと師長に退職願いを伝えておきましょう。仕事の引継ぎなどに支障がでないようギリギリの報告だけは控えておくようにしてください。ただし、これは就業規定などの取り決めがされていない場合です。就業時期について退職時期が定められているならその通りに行うようにしてください。
(6)手続きを済ませよう
退職する職場と新しい職場それぞれに手続きが必要となってきます。退職願をはじめ、雇用保険や失業保険、年金などの意外といろいろな手続きが必要となってきます。退職時に返さなくてはならないもの、受け取るものなど、全体的に必要な手続きはどんなものがあるのか、を前もって学び、円滑に進めていきたいものです。